Works
参画企業100社を超える大規模コンソーシアムの、事務局立上げから運用までをサポートするプロジェクトを担ったチェンジ。その主要メンバー3名のうちの1人が、新卒1年目の社員でした。なぜ若手を重要なプロジェクトに起用したのか、その狙いや成果、チェンジの若手育成の特徴について当時の事業部長とリーダーに、また、プロジェクトメンバーとしてどう成長したかを若手社員本人に聞きました。
New-IT(DX支援・ITサービス)
役員
2015年中途入社(前職:ITコンサルタント)
New-IT事業部長・DXコンサルティングを担当
New-IT(DX支援・ITサービス)
マネジャー
2023年中途入社(前職:ITシステム開発・運用PM)
アカウント営業・プロジェクトマネジメントを担当
New-IT(DX支援・ITサービス)
コンサルタント
2022年新卒入社(学生時代:短期留学/パラスポーツのボランティアなど)
自治体の業務改革や金融機関のインサイドセールス企画実行を担当
大出
このプロジェクトは、東京海上日動火災保険株式会社さまが発起人となって、2021年11月に発足した「防災コンソーシアム(CORE)」の、事務局立ち上げ支援から運用サポートを行うことが業務内容となっています。具体的には、コンソーシアムの入会申し込みから契約手続きといった一連の事務手続き、Webサイトの構築、会員のPR動画の公開、会員同士の交流につながる情報提供、全体会議などのイベントの司会進行とイベント後のアンケート収集と幅広い内容です。およそ2年間に渡って対応しました。参画企業100社以上の大規模コンソーシアムを構築するには、多くの人手が必要となります。その人手不足の部分を、私どもがお手伝いさせていただいたということです。
大出
チェンジはプロジェクトベースで人が動いていて、メンバーを募集するプロジェクトと、参加したいという社員のマッチングで編成が決まります。ですので、正直なところタイミングというのも重要です。漆畑さんは、当時自治体関係の別のプロジェクトに入っていたにも関わらず、自ら手を挙げてくれました。民間企業でのプロジェクトも経験したい、多くの大企業が関わるところで仕事をする機会を得たいという、仕事や自分自身の成長への意欲を強く感じましたね。
大出
漆畑さんがメンバーになったときには、すでに初期メンバーがいて、業務手順がある程度できていました。しかし、初期メンバーはゼロから業務を構築することに注力していたので、マニュアルや記録が整備されていなかったのです。そこで、漆畑さんには断片的な記録を手がかりに、マニュアル類を作成してもらったり、業務手順を再構築してもらったりしました。現在、コンソーシアムの事務局運営は東京海上日動火災保険株式会社さまの社員の方々で運用されていますが、そこでは漆畑さんが作成したマニュアルや記録が活用されています。「こんなにいろいろと整えてくれたんですね」という、同社ご担当者さまからの言葉が、漆畑さんの貢献度を表しているのではないでしょうか。
大出
チェンジでは、社員の自主性と基礎的で汎用性の高いスキルの獲得を重視しています。私たちの業務はプロジェクト毎に異なり、それぞれ柔軟で個別的な対応が必須です。プロジェクトのことはそのメンバーしかわからないことが多く、若手社員であっても自分で判断し決断しなければならない場面も少なくありません。チェンジの若手社員には、問題が生じたときに誰かを頼るのではなく、自分が責任をもつくらいの覚悟をもって仕事に取り組んでほしいと願っています。
自主性をもって仕事に取り組むには、スキルが必要です。そこで、特に新卒社員には、ビジネスに必要な基礎的なトレーニングを入念に行っています。例えば、問題解決力や論理的思考力、会議などのファシリテーションスキル、効率的な資料作成法などです。こうした20年先でも使えるスキルを磨き、さらにその先で専門性を身につけてもらいたいと思っています。
和田
私はリーダー職ということで、プロジェクトの窓口的な役割を担いました。とはいえ、2023年に入社してすぐにプロジェクトに入りましたので、業務内容は漆畑さんの方がよく知っているという状況で、むしろ教えてもらうことが多かったように思います。
和田
お客さまとの関係では、すでに漆畑さんが信頼関係を構築してくれていたので、特に苦労したことはありませんでした。ただ、コンソーシアムの事務局として、自分たちで考えて解決しなければならないというのは、過去にあまり経験がなく戸惑うことも少なくなかったです。対応する企業の業種もこれまではIT企業が中心でしたので、それ以外の業種の方々に接するのが新鮮なことでした。
和田
漆畑さんは、成長意欲が強く、仕事への熱量が高いところが素晴らしいと思います。チェンジは各企業さまに研修プログラムを提供していますが、チェンジの社員も同様の研修を入社から受けています。あるとき、うまくいかなかった仕事の反省のなかで、漆畑さんが「研修内容を振り返って改めて挑戦したい」ということを言っていて、研修をただ通り過ぎるのではなく、しっかり振り返って身に着けようとしているのを感じました。表面的な知識ではなく、その知識を活用してどうお客さまに価値提供するかまで真剣に考えていて、その成長意欲の高さに感心したのを覚えています。
和田
これまで大小それぞれの会社を経験してきましたが、チェンジの特徴は、若手であっても積極的にお客さまとのやり取りに関わらせるところです。これまでの会社では、若手の頃は裏方的な役割や、補助的な仕事を与えることが多くありました。しかし、チェンジでは若手でもお客さまへの説明を任されたり、作成した資料がそのままお客さまに渡ったりします。優しくも厳しいというのでしょうか。若手もその他の社員も、チャンスをたくさん与えてもらえるので、成長できる機会は多いと思います。また、コンサルティング企業として、しっかり裏打ちされて考え抜かれた研修カリキュラムが用意されているのも魅力でしょう。
漆畑
私には、30歳までに、どこでも通用する汎用性の高いスキルを身に付けるという目標があります。そのためには、早くからさまざまな経験が必要です。チェンジに入社した理由は、新卒社員であっても早期に活躍できる機会があると思ったからで、実際にそうしたチャンスがあったので希望しました。また、すでにプロジェクトメンバーになっていた、1つ上の先輩と仕事がしてみたかったということもあります。
漆畑
自分で希望したとはいえ、想像以上に早い段階からお客様と直接やり取りをする業務を任せていただくことが多かったので、最初は不安でした。ですが、朝会など、このプロジェクトに関わらず先輩や上司とコミュニケーションをとれる場が多く設定されていて、相談できる機会が頻繁にあったので、不安を解消できたかなと思います。また、研修の頃から報告・連絡・相談は徹底するように言われていたので、そこは意識するようにしていました。私からの報告・連絡・相談がなければ、上司や先輩からリマインドをいただくこともあり、相互で確認し合える体制であったことも不安解消に繋がったと思います。
漆畑
1番難しかったのは、優先順位付けです。私の傾向として、完璧主義なところがあり、プロジェクトの中でスケジュールやタスクを立てる際、絶対にずらせない部分と柔軟な対応が必要な部分の緩急をつける判断に苦労しました。序盤は大出さんからたくさんフィードバックをいただいて、何度もトライアンドエラー繰り返すなかでその感度を自分のものにしていきました。中盤からは、「ここはずらしてはいけないですが、この部分については柔軟に対応しようと思います」と自分の意見を言えるようになり、優先順位付けの訓練ができる場をいただいたと思います
漆畑
お客さまの反応が変わったときに、自分の成長を感じました。自分が作った資料をもとに初めてお客さまの前で発表した際、そのまなざしは「1年目の人が頑張っているな」というものでした。メールのやり取りも上長宛てのものがほとんどで、私は補助的な役割と認識されていたと思います。しかし、数か月たったあるとき、これまで上長宛てだったメールの宛先が私に変わっていたのです。私をチェンジの一担当者としてみてくださっていると実感でき、とても嬉しく思いました。
漆畑
この案件を通じて、業務を順序立てて設計することや優先順位の付け方は、一通り経験できたと思います。今後はそのノウハウを他の案件に活かすことをしていきたいです。全く異なる案件でも基本的な動作は同じはずなので、規模が大きくなったり関係者が増えたりしても、同じように計画立ててプロジェクトを最後まで推進できるようになりたいと思います。
「大手IT企業向け新入社員研修」の提案~実施。チーム全体で成し遂げた、大型プロジェクト
DXで地域創生 村をまるごとデジタル化。
目の前の困りごとを解決し、未来を創る
人材育成プラットフォーム『KaWaL』立ち上げ。
新規事業と新人メンバー成長の軌跡
東京メトロを変えたDXプロジェクト。
新デバイスでつくる検査業務の「新」常識
OJTをサポートするSaaSの開発。
『OJT One』を育てることと、成長すること