Works
今回ご紹介するのは、異業種から転職し、未経験で大手企業グループの研修プログラムを成功させた女性社員のストーリーです。案件受注からプログラムの実施まで試行錯誤で臨んだ奮闘記となっています。なぜ大型プロジェクトを最後までやり遂げられたのか、どういった苦悩を乗り越えたのか詳しく聞きました。
Next Learning eXperience(人材育成)
コンサルタント
2023年中途入社(前職:外資系生命保険会社)
アカウント営業を担当
秋谷
今回、お客さまである某大手金融会社からご要望としていただいたのは、新規事業を創出できる人材を育成するためのプログラム開発と実施です。お客さまは新規事業開発を活発に行われており、新規事業開発に関する知見やノウハウはすでにお持ちでした。そのノウハウを体系化し、人材育成につなげたいということで始まったのが今回のプロジェクトです。新規事業開発に関するプログラムを3~4名の6グループで4カ月実施し、最終的にグループごとに新規事業案を発表するということを行いました。
秋谷
複数社が参加するコンペ形式でした。最終提案日までの2カ月間でお客さまに週1回ほどのお打合せ時間に加え、電話やメール等においてもこまめにコミュニケーションを図りながら提案内容をまとめました。お客さまが求めるゴールは何か、それに対して必要なものは何かを徹底して考えた結果、この人に任せてみようと思っていただけたのだと思います。営業担当であった私は本プロジェクトを牽引する立場となりました。このご依頼をいただいた当時、私は入社して半年も経たない頃でしたが、チェンジにはSV(スーパーバイザー)という社内メンター制度があります。提案を進める中、このSVの方の存在は非常に大きかったです。先輩が伴走してくださったおかげで、今回のプロジェクトを受任できたと思います。
秋谷
このプロジェクトでは、2つのクリアしなければならない問題がありました。1つは、お客さまのご要望に応えるプログラムが当時のチェンジにはなかったということ。もう1つは、プロジェクトに関わるお客さま側の部署が複数に及んでいたことです。 既存プログラムで対応できるものがないという点については、開発部署と細やかな連携を図りながら進める必要性や、そもそも実現可能かどうかという点が重要になります。これについては、本案件の教材開発を担当した同僚と二人三脚で挑んだからこそ乗り越えることができました。私がお客様とすり合わせた内容を開発担当の同僚が形にしていくという流れであり、前職では個人事業主という形での職務形態であった私にとって、一緒に臨む友がいることの心強さや、二人三脚でプロジェクトを進めることでお客さまの想いを形にしていくことの喜びと達成感を味わうことができました。 他方、お客さま側が複数部署にまたがっているという点では、各部署の考えや方針を聞き、とりまとめる必要があります。一見、バラバラのように見えることも、一つひとつ深掘りしていくと共通項が見つかり、最終的に同じゴール設定を行うことができました。
秋谷
はい。新卒で入社したのは介護医療機器やサーバーなどを取り扱う会社で、法人営業を担当していました。その後、外資系生命保険会社で個人向けの営業も経験し、今に至ります。私の強みは、どのような相手(難題)であっても動じず冷静に挑めること、お客さまが自らの困りごとや課題等を気軽に話して下さるような信頼関係を築けることです。チェンジであれば自身の得意とするところを活かした上で成長ができる、そして、人材育成がもたらす影響力の大きさや奥深さに魅力を感じ挑戦してみたいと思ったのが入社のきっかけです。
秋谷
SVの方はじめ周囲のサポートがあったため不安を感じることは全くありませんでした。初めての大型プロジェクトだったので、とにかく無我夢中だったというのが本音ですね。SVの方は年齢が私の3つ上で、新卒でチェンジに入社し、教材開発から営業とさまざまな経験をされてきた方です。知識も経験もあって、お客さまへの対応も勉強になることばかりでした。また、実走する中では教材開発を担当してくれた同僚の存在に私自身とても助けられました。
秋谷
プロジェクトのゴールがブレないようにすることです。通常、教材ができてプログラムが決まったら、あとはプログラム内容に沿って実施していきます。しかし、今回は実走しながら調整を加えていくというイレギュラーなものでした。全5回のプログラムの中で、都度調整を行っていくと、ゴールを見失いそうになる場面もあります。ですので、その都度お客さまと認識をすり合わせて進行する必要があったのです。 また、プログラムとプログラムの間の短い期間に教材を調整しなくてはいけないことから、プロジェクトを牽引する立場としてスケジュール管理にも気を付けました。社内外に対してのコミュニケーションの多さや、確認などを先延ばしにしない姿勢は、私の強みだと上長からも評価をいただいています。コンサルタント未経験で入社し、これまでの常識がなかったからこそ、臨機応変に対応できたのかも知れません。
秋谷
お客さまは、5年ほど前から本プロジェクトを実走してきたそうですが、その中でも社内評判がとても良かったというお褒めの言葉をいただきました。最終発表会での受講者の成果物や受講者の声も、これまでにない出来だったと伺っています。役員のみなさまからの評価も高かったそうで、私たちもほっとしました。プロジェクトメンバーの方からの「密にコミュニケーションをとれたことで、安心して進められた」という言葉を受け、胸が熱くなったのを思い出します。
秋谷
受講した社員の方が、最終発表会で涙されているのを見たことです。今回のプログラムは講義を少なめにし、実際に頭を使ったり手を動かしたりすることが多い内容でした。受講者は公募で集まったため部署も年次も経験もバラバラで、初対面の方ばかりだったようです。その中、研修日以外でも最終発表に向けてそれぞれ取り組まれ、達成感と感動で涙されていたのだと思います。私もそうしたプログラムを提供できたということを実感し、感慨深いものがありました。
秋谷
新しいことに挑戦し続けたいです。お客さまの更なる業績の向上や組織変革に直結するような、難易度が高いプロジェクトを牽引できる立場になることが目標です。新しいサービスや新規事業の創造にも携わりたいですね。このプロジェクトでは、SVの方はじめ周りの方に多大なるサポートを頂きましたが、今は自分がSVの立場になり、後輩の成長を見るのもやりがいになっています。入社時には「1年後、一人前のコンサルタントになることを目指そう」と言われていましたが、これほどまですぐに自身がSVになるとは思いませんでした。1年で成長できることはたくさんあります。次の1年で自分がどう変化していくのか楽しみです。
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