文章は、書き手の思考プロセスを映すものです。そのためビジネス上で扱われる文章は、例えば上司が部下の思考を理解するためのコミュニケーションツールとして、あるいは議事録といった記録/証拠としての目的を果たすためのツールとして活用されます。
やみくもに思ったことや感じたこと、調べたことや聞いたことを羅列したものはビジネス文章とは言えず、求められる目的を果たすことはできません。その文章が何を目的として書かれ(Why)、誰に見せるためのものなのか(Who)、そしてその文章は何を伝えたいのか(What)、という視点が前提として重要となります。
このベースとなる「3つのW」の視点を理解しないまま、文章を作成すると、大きく時間がかかってしまう上、目的を果たせない品質の低い文章となってしまいます。さらに言えば、読み手の時間も無駄にしてしまいます。
まず、ビジネス文章の特徴を理解した上で、文書作成時の重要なポイントを段階的に理解し実践することで、ドキュメンテーションスキルを身につけていくのが、当該カリキュラムの設計コンセプトです。