サービス紹介
近年では、働き方の多様化・人生100年時代・終身雇用の崩壊・AIの台頭などを背景に、より自律的な人材が求められるようになってきています。しかし、こうした環境変化による背景はありつつも、「自分の人生を見つめ、描き、見極め、踏み出す」というキャリアデザインの考え方は、時代や環境を越えて誰に対しても、重要かつ不可欠なテーマであると私たちは捉えます。まず大前提として、「キャリア=仕事」「キャリア=転職を想起させるもの」ではなく、「キャリア=人生」であり、キャリアデザインの成功とは「自分らしい人生を歩めている状態」であると定義します。私たちは本プログラムを通じて、社員に対し”人生における成功と幸せを感じてもらいたい”、”自律/自立意識を醸成してほしい”と願う企業の支援を行います。社員は本プログラムを通じて、自分の幸せややりがいとは何かを本気で考え、自分らしいキャリア/人生を考え抜きます。企業と人が、共に成長/成熟/共創していくきっかけを創出する研修がキャリアデザイン研修であり、そうした役割をチェンジが担い、企業と人の「イキイキ・ワクワク」を醸成させることを目指したプログラムを開発しました。
本プログラムは、元アスリートである1人の社員の熱い想いから、開発に至っています。バレーボールの実業団でプレーした彼女は、セカンドキャリアを見据えて26歳で引退し、同時に勤めていた企業を退社しました。退社後は自身の目標に向かい大学院での学びを得て、人材を専門としたコンサル会社への就職を希望し、現在のチェンジという場所にたどり着いています。これは1人の元アスリートのキャリアトランジション、キャリアデザインを示していますが、キャリアとはアスリートだけに限った話ではありません。近年では不確実な環境変化の中で、それでも自分らしく生きる・働くための力や観点の醸成が、重要かつ不可欠なテーマとして語られるようになってきています。本プログラムは、元アスリートが、大学院の学びで得た知見と、アスリートからコンサルタントとなるキャリアデザインの実体験をもとに生まれたプログラムです。本プログラムは、『働く人それぞれがキャリアデザインというテーマに向き合い、自分らしさを発揮し輝くためのきっかけを創出してもらいたい』というシンプルな想いから開発に至っています。
プログラムの開発にあたって、0(ゼロ)からテーマ及び学習要素を検討し、設計しました。キャリアというテーマでの書籍や学術論文は数多く世の中に出されていますが、実際に何をどうしたら良いのか分からない、という方は多いのではないでしょうか。また、「キャリア」という言葉だけが先走り、正しくキャリアという言葉を理解している人や企業は多くはないと感じます。私たちは、社員のキャリアデザインの実体験とキャリアの知見をもとに、成功と言えるキャリアを歩むために必要となる要素をぎゅっと1日に詰め込み、楽しくも発散して自分らしいキャリア/人生を思考/志向するためのプログラムを開発しました。さらに今回は、キャリア/人生という深く難しいテーマに対して、働く人それぞれが楽しみながらも自分の可能性を探ってもらえるようなオリジナリティ溢れる教材を追求するため、教材デザインを株式会社ゆめみに依頼し、チェンジ初のコラボ開発に挑戦しました。デザインは、手書きのイラストを軸に、親しみやすく想像力を掻き立てるものに仕上げています。教材のメインカラーはオレンジ、アクセントカラーはグリーンをセレクトしています。本プログラムを受講する方が教材に触れたときに、楽しみながら自分らしいキャリアを見出して前向きになってほしい=オレンジ、自然体でいながらもそれぞれの成長に向かって歩んでほしい=グリーン、という色に想い込め、こだわりの詰まったオリジナリティ溢れる教材に仕上げました。
大前提として、本研修を受講したからと言って、キャリアデザインがすぐに実行できるようになるというわけではありません。重要なことは、自分にとってのキャリアの成功とは何か?を、自身と他者との対話を通じて言語化し、現時点で踏み出したい人生の方向を明確にしていくことです。本プログラムはキャリアデザインを大きく3つのステップで捉え、全9つのワークを通じてキャリアデザインを理解し、体験していく設計です。
STEP1:Look Back
以下の3つの観点から、これまでの人生を振り返り、自分自身がどのように形成されてきたのかを紐解きます。
1-1. 印象的なポジティブ/ネガティブな経験、心が大きく揺れ動いた体験
1-2. 人生の方向性を決定づけた、あるいは自身を大きく変えた転機/ターニングポイント
1-3. 目指していたロールモデル
STEP2:Energy
STEP1でのアウトプットを参考に、以下の3つの観点から自身を突き動かす現時点での原動力を明らかにします。
2-1. 私の強み/弱み、得意/不得意
2-2. 意思決定を支える現時点での価値観
2-3. キャリアの選択肢と可能性を広げる適応力とは
STEP3:Design
STEP1・2を通じて深めた自己理解をベースに、中長期的~目の前の未来までを丁寧に思考/志向します。
3-1. 10年後の人生のテーマ、どのような10年を過ごしたいか
3-2. 3年後/5年後の理想のキャリア、どのような働き方・生活をしていたいか
3-3. 前向きに踏み出したいと思う1歩目とは
1日で、キャリアデザインの1歩目を踏み出せる状態を目指します。全9つのワークを終えた最後には、1日を通じて一緒に人生/キャリアという難しいテーマに向き合った仲間と自分に、エールを贈り合います。キャリアデザインとは、生きているすべての人に関わる重要なテーマです。今後ますますキャリアデザインの思考や観点は、重要性を増していくでしょう。
私たちの教材は、受講者が受講後に、人生のターニングポイントに遭遇した際に、指針となり伴走してくれる教材となっています。真骨頂は、キャリアデザインの『Journey Map』と、キャリアデザインに必要となる要素をアウトプットする『ワークシート』です。『Journey Map』は、キャリアデザインを実践するために必要なステップと手順を分かりやすく示すものです。『ワークシート』は、自分らしいキャリアを手に入れるために考えるべき要素が1枚に整理されており、時間がたっても振り返ることができるように設計しています。1回きりのキャリアデザインではなく、受講後にも続く、個人のキャリアデザインを支えるオリジナリティあふれる教材を目指しました。
キャリア理論で重要視されるアプローチにナラティブという手法があります。ナラティブとは「語り」を意味します。他者と対話し思っていることや経験を言語化して、自分の言葉で語ることで、内に潜む自分でも知り得ない感情を探り、認識していくことに重きを置きます。本プログラムでは、メンバーと感じたことや思い出を単に共有するだけで終わらさず、自分1人ではたどり着けない感情に、気づかせるアプローチとしてインタビューワークを行います。さらに、他者の価値観やキャリアに触れる機会を多く設けることで、自分自身の価値観や意思決定の軸を認識していく設計になっています。自身のキャリアを真剣に考え、また他者のキャリアに触れる機会を通じて、思考の幅を広げ、多角的に考える力の醸成を目指します。