サービス紹介
ITコンサルタントは、ITの側面から課題を解決し、顧客の成長に貢献するプロフェッショナルです。
ただ既存のシステムを売るのではなく、顧客の課題を前提に考え、解決策を提案することが求められます。近年では、VUCAと呼ばれるように、急速に変化するテクノロジーや不確実で複雑なビジネス環境の中で、迅速かつ的確な判断と行動が求められています。その実現に不可欠なのが、技術とビジネスを橋渡しするITコンサルタントです。
ITコンサルタントは、変化に強い組織作りを支援し、新たなビジネス価値を創出するプロフェッショナルとして、今後ますます需要が高まると考えられます。さらには、顧客の期待値が高まり、個別化された体験や迅速な対応が求められているのです。
ITコンサルタントの業務は多岐に渡るため、具体的なイメージが湧かず、不安を感じる人も少なくありません。そんな方には、まず『ITコンサルタントとは何か』をしっかり理解していただき、必要なスキルと意識を身につけることが大切です。この土台があれば、迷うことなく顧客の課題に正面から向き合い、最適な解決策を追求できるようになります。
本研修は、ITコンサルタントに馴染みのない初心者であっても、業務に必要な知識やスキルを学習し、堅実に最初の一歩を踏みだせることを目指したプログラムとなっています。
弊社では、「顧客の課題解決」「提案」という文脈のプログラムは複数用意していました。しかし、「ITコンサルタント」に特化したプログラム、特に基礎となる部分を網羅的に扱ったプログラムは存在していませんでした。
最近では、コンサルタントという言葉も一般的になり、DX支援やシステム活用も盛んになっています。そのような世情のなかで、今後一層必要とされるITコンサルタントが着実に最初の一歩を踏み出せるようなプログラムを開発したいという思いから、開発に至りました。
プログラムの開発にあたり、「ITコンサルタント」に期待される役割や具体的な業務イメージを持てていない方を対象とした時に、どの様な要素があれば土台をつくることが出来るだろうかと考えました。
そもそもコンサルタントという言葉は一般的ですが、コンサルタントに求められる期待値とは何かを言語化するのは難しいかもしれません。特に、ITコンサルタントと言われてコンサルタントとの違いが瞬時に思い描ける人は少ないのではないでしょうか。そのため、ITコンサルタントという言葉自体に馴染みのない受講者目線で考え、前提となる知識や業務遂行を下支えする意識について、受講者自ら言語化する過程を通じて理解を深められるような設計としました。
一方で、今後自信をもって受講者が業務に臨むためには実際の業務で必要とされるスキルの学習も重要です。そこで、ITコンサルタントが中心的に携わる業務に沿って、6つのスキルを抽出しました。
例えば、ITコンサルタント特有のスキルとして、顧客の業務を整理し、課題がどこにあるか視覚化する業務フローの作成があります。顧客の課題を見える化し、共通認識を持つために重要なツールです。
しかし、こうしたスキルも説明を聞いているだけでは自身の力として蓄積されていきません。そこで多くの演習を織り交ぜながら、まずは感覚を掴んでもらうことを大切にしました。さらに、学習した内容を一気に吐き出し、受講者自身に今の実力を把握してもらえるような実践の機会も設けることにしました。
このように、ITコンサルタントに馴染みのない受講者であっても現場で価値を発揮するには何が必要かを考え、こだわりを詰め込んだ教材に仕上げました。
前提として、本研修を受講したからといって、すぐにITコンサルタントとして成果が出せるとは限りません。重要なことは、受講者にとって曖昧だった「ITコンサルタントへの期待値」を明確にし、期待に応えるために何が必要なのかを分解したうえで実践を繰り返しながら再現性を高めていくことです。
本プログラムはITコンサルタントとして一歩を踏み出すために必要となる意識とスキルの両面に着目し、土台をつくることを目的としています。
STEP1:スキル研修
STEP2:ケーススタディ実践
STEP1、2合わせて5日間のプログラムとなります。「ITコンサルタントの期待値」とは何かを言語化し、今後業務で自身のどんな強みが活かせるのか・何に気を付けるべきかが明確になっていることが本プログラムのゴールです。
私たちの教材では、大きく2つのステップに分けてプログラムを作成し、じっくり理解を深められるような作りにしています。
まず、ITコンサルタントとして求められる期待値とそのために必要なスキルを網羅的に学習する「基礎編」としてスキル研修を用意しています。ここでは、ITコンサルタントとして顧客の課題解決を担う際にどの様な観点やスキルが必要とされているのか、講義と演習を交えながら3日間かけて学習します。
次に、「実践編」として2日間のケーススタディ実践を後続研修としています。実践という名前の通り、スキル研修で学習した内容が現在どの程度身に付き、業務で活かせそうかを試す機会として位置づけています。ITコンサルタントとして期待されることは多く、基礎編だけでは「学習した」という満足感はあっても、「実際に出来た」という感覚を得るまでは難しいでしょう。
そこで、実際の業務にも通じる設定を盛り込んだケーススタディ実践に取り組むことで、基礎編で学習した内容を最大限発揮出来るように設計しています。基礎編で得た知識やスキルがどの様に業務で活きるのかをより深く理解するだけなく、自身の強みや課題を確かめることも可能です。
ITコンサルタントとして必要とされる基礎を理解するとともに、自身の現在地を確認するという意味で、基礎編と実践編の2つで構成されたプログラムにこだわりを持っています。
アウトプットが中心となる「ケーススタディ実践」では、ITコンサルタントの実業務を追体験出来るようなリアリティのある演習を用意しています。
「ケーススタディ実践」では、これまで学習した1つ1つのスキルを複合的に組み合わせながら、顧客の課題解決に取り組む中でITコンサルタントの業務の難しさや面白さを実感するとともに、自身の現在地を確認することを目的としています。そこで、1つのプロジェクトを任され顧客の課題を解決に導くまでの流れを2日間に凝縮しました。実際の業務と同じように上司と都度相談しつつも、受講者自身が中心となって顧客のところに赴き、課題を引き出していきます。
『顧客の課題解決』といっても、顧客自身が課題を明確に把握していないことがほとんどです。だからこそ、顧客との対話を通じて潜在的な課題を掘り起こし、納得感のある解決策を提案する力が求められます。このプログラムでは、実際の業務に近い流れを体感することで、ITコンサルタントとしての視野を広げ、業務理解を深めるとともに、自分の強みと改善点を正確に見つけることができます。
本研修では、ITコンサルタントとして必要なスキルを基礎から実践まで体系的に学ぶことを目的としています。顧客の本質的な課題を明確にし、効果的な解決策を提案する能力を養うことを目指します。
基礎編では、ロジカルシンキングやヒアリング、プレゼンテーションなどの基本スキルを習得し、実践編では、実際のビジネスシナリオを通じてこれらのスキルを応用する力を身につけます。研修を通じて、顧客の成長と変革を支えるパートナーとしての役割を果たすための実践的なスキルを磨くことができます。